「あまとう」のストロベリータルト。リタが好きだった…かどうかはわからない。

「あまとう」 – リタが愛した、小樽の洋菓子店

小樽「あまとう」とは

「あまとう」とは、小樽にある洋菓子店。リタ・竹鶴がよく立ち寄ったことでも知られています。

小樽「あまとう」について

小樽「あまとう」の外観。気取らない雰囲気が最高ですね。

小樽「あまとう」の外観。気取らない雰囲気が最高ですね。

「あまとう」は、名前こそカジュアルで可愛らしいお店ですが、洋菓子屋がひしめく小樽の中でもオーセンティックな洋菓子さんです。東京でいう「ルノアール」のような、モダン、昭和、質実剛健といった風情のお店です。

「あまとう」の喫茶エリア。非常にオーセンティック。長年使っても気高さを失わないインテリアです。
「あまとう」の喫茶エリア。非常にオーセンティック。長年使っても気高さを失わないインテリアです。

赤い絨毯が一面に引かれ、高級感のある(こちらも赤い)ソファと相まって、凄まじい非日常を感じます。壁にかけられている絵は見慣れたルノワールだが、リタにとっては、遠く離れた異国で西洋文化を感じる懐かしいものであっただろうと思います。

壁にかかるのはルノワール。
壁にかかるのはルノワール。

フロアの店員さんはみなさん女性らしく、英国のメイド制度を踏襲したのか、制服の色などにバリエーションがあり、階級の存在が感じられますね。

「あまとう」の喫茶エリア。非常にオーセンティック。長年使っても気高さを失わないインテリアです。
「あまとう」の喫茶エリア。非常にオーセンティック。長年使っても気高さを失わないインテリアです。

お店に入って左手の階段をのぼると喫茶スペースがあります。非常にオーセンティック。メニューはとてもカジュアルです。

「あまとう」のメニュー表。ここでも「モンブラン」はチョコレートケーキなのが面白い。
「あまとう」のメニュー表。ここでも「モンブラン」はチョコレートケーキなのが面白い。

 

米華堂でもそうでしたが、「モンブラン」がチョコレートケーキになっています。小樽ではそういうものなのでしょう。

注文したのは、いちごタルトとコーヒーのセット。

「あまとう」のコーヒー。濃くて酸味が少し強い。フルーツのケーキに合います。
「あまとう」のコーヒー。濃くて酸味が少し強い。フルーツのケーキに合います。

コーヒーは米華堂のデフォルトよりずっと濃いですね。ケーキには確かに抜群に合います。酸味もあるのでキリマンジャロブレンドのようなものだと思います。ウイスキーには少しは詳しいのですが、コーヒーには全く知識がないので滅多なことは言えませんが。。。

「あまとう」のストロベリータルト。リタが好きだった…かどうかはわからない。
「あまとう」のストロベリータルト。リタが好きだった…かどうかはわからない。

さて、肝心のいちごタルト。いちごは、季節外れながらしっかりとしておりとてもおいしい。小粒なのも良いですね。アイシングやクリームに比べても、甘さと酸味がしっかりとしています。

タルト生地は、一般的なものに比べてしっとりしており、味わい深い。アーモンドも練りこまれているようで、アマレットのような香ばしい甘さが出ています。生地のどっしりとしたボディ感と、いちごの軽快な爽やかさのバランスが素晴らしいですね。

「あまとう」はともかく西洋が感じられる空間で、イングランドやスコットランドのようにはいかないでしょうが、リタにとっては望郷の寛げる空間だったのでしょう。竹鶴政孝とリタは、小樽で映画などを観たりショッピングする合間に、この「あまとう」に立ち寄っていたと言われています。

余市蒸溜所の観光がてら小樽にご旅行のさいは、「あまとう」にぜひ足を運んでみてください。竹鶴政孝とリタの足跡を感じながらくつろげる素晴らしい空間、オススメです!

この記事のURLとタイトルをコピーする