バレッヒェン・マデイラマチュアードとは
バレッヒェン・マデイラマチュアードとは、スコットランドのエドラダワー蒸溜所がリリースするピートが効いた銘柄です。マデイラワイン樽でカスクフィニッシュしています。
バレッヒェンといえば、エドラダワー蒸溜所のピートが効いた銘柄です。もともとラフロイグ蒸溜所にイアン・ヘンダーソン氏をエドラダワー蒸溜所のマネージャーに抜擢してから仕込まれた銘柄だそうで、スモーキーというよりピーティです。やはりラフロイグの系統を感じます。
マデイラマチュアードはマデイラ・ワインの樽で後熟させているのが通常のバレッヒェンとは異なるところです。
バレッヒェン・マデイラマチュアードの香りと味わい
さて、そんなバレッヒェン・マデイラマチュアードをいただいたのは、銀座の「バー保志 Segreto」にて。恥ずかしながらピーティな銘柄とは知らず、香りを軽く嗅いで相当に驚きました。
まずは香りから。
とにかくピーティ。ヨード感が強い。同じタイミングで相当にフルーティな宮城峡15年をテイスティングしていたこともあるかもしれませんが、マデイラ・ワインの果実感の要素がほぼ感じられないくらいとにかくピーティ。
燻製香というより、ヨード香。海藻や有機物の醗酵から来ていると思われる強烈な香りが鼻にツンと来ます。
味わいもやはり強烈なピート感。マデイラワインのちょっとした甘さなどもあるのかもしれませんが、私の官能スキルではとても探り当てられませんでした。バレッヒェンのオリジナルと比較するとわかるのかもしれませんね。
バレッヒェン・マデイラマチュアードの総評
バレッヒェン・マデイラマチュアードは、私の官能スキルでは本領を感じ取れないなかなかの強者でした。シングルモルト2本を購入できる価格なので単にピーティさを求めるならラフロイグやアードベッグを買えばよいのですが、やはりエドラダワー蒸溜所の牧歌性とラフロイグ蒸溜所とのつながりから生まれるロマンを楽しむなら欠かせない銘柄です。
またバレッヒェンシリーズには、マデイラカスク以外にもソーテルヌカスクやボルドーワインカスクなどで熟成されたものがあるので、バーなどで見つけたさいにはそちらもぜひ試してみてください。おすすめです。