シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウとは
シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウは、ニッカウヰスキーの蒸溜所限定のシングルグレーン銘柄です。
シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウについて
シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウは、ニッカウヰスキーの蒸溜所限定販売の銘柄で、基本的には他で飲むことはできません。
昨今の原酒不足による商品ラインナップ減少のなか、蒸溜所でバリエーションを生むために作られたノンエイジ銘柄と思われます。
蒸溜所限定シリーズは、他に
などがあり、このシングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウは、カフェグレーン特別版だとお思われます。
ニッカウヰスキーが宮城峡蒸溜所でつくる一般的なカフェグレーンに比べ度数を高めることで、ウッディ感、樽香を強調した銘柄であると思われます。
シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウの香りと味わい
さて、そんなシングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウをテイスティングしたのは2016-09-22、余市蒸溜所内のウイスキー倶楽部にて。
度数は55パーセントと非常に高い。それゆえの香り高さがあります。カフェグレーン特有の穀物感のある甘い香りが強い。
スモーキーさはないが、やはり穀物感が目立ちます。トウモロコシの主張は弱い。もしかしたら、一般的なカフェグレーンに比べて、糖化用に使われるモルトの比率が高いのかもしれません。
しかしこのカフェグレーンは独自のポジションをとっています。
ブレンデッドならもっとスムーズにしている。シングルモルトならもっと香りがドライ。単なるシングルグレーンならここまで複雑にはならない。とにかく独自性の高い、特殊な一杯。
味わいは、スムースで抵抗感のない口当たりだが、徐々にビリビリ感、樽感が増してきます。ノンエイジとは思えない濃い色合いから、樽成分の割合の強さがわかります。
グレーンなので当然ながらピート感、ブリニーさもないが、カフェグレーンらしい「モロミ成分が残っている」濃厚さが感じられる。度数が高いので、スムースでありながらフルボディ感のある、非常に強い飲みごたえ。
シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウの総評
シングルカフェグレーン・ウッディアンドメロウは、グレーンウイスキーとして考えると、あまりにヘヴィなので、正直、人を選ぶでしょう。しかし一級品のウイスキー銘柄であることは間違いありません。
蒸溜所限定なので、余市蒸溜所か宮城峡蒸溜所に行かれた際はぜひ!おすすめです!