ウイスキーノート

【マル島の安全な港】レダイグ(LEDAIG)

レダイグ(LEDAIG)について

「レダイグ、またはレディグ、レイチェック(LEDAIG)」は、ゲール語で「安全な港」の意。トバモリー蒸溜所で作られるピート香の強い銘柄です。

ledaig-box
レダイグの箱はダークな色彩

レダイグ(LEDAIG)は、アイランズ・モルトに分類されるマル島のシングルモルト・ウイスキーで、製造しているのはトバモリー蒸溜所。というより、レダイグ(LEDAIG)はトバモリー蒸溜所が出す銘柄の一つといった方が適切かも知れません。

ピート香によるスモーキーさを抑えたメイン銘柄であるトバモリーと、スモーキーさ全面に出してオイリーに仕上げたレダイグ(LEDAIG)。

同様の構成は、キャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所におけるスプリングバンクヘーゼルバーン、ロングロウの銘柄にも見られます。

さらにレダイグ(LEDAIG)は、アルコール度数が高いことも特徴の一つ。46.3度と、シングルモルトの中でも比較的高い部類に入ります。

また一般的なシングルモルトと同様に、炭によるろ過(chill filtered)をしていないことがレダイグ(LEDAIG)の濃厚な味わいに寄与しています。色は綺麗な黄金で、箱から取り出したときの感激もひとしお、相当に華やかな気持ちになります。

味わいは度数が高く、さらにスモーキーでオイリーなだけあってそれなりに強烈ですが、その先にあるスパイシーさ、バニラのやクリームのような繊細な香りも楽しめます。

レダイグ(LEDAIG)の総評

レダイグ(LEDAIG)は、シングルモルトとしては決してメジャーな銘柄ではありませんが、完成度は非常に高いです。基本的なシングルモルトはだいたい攻めたので、次はアイランズ・モルトのちょっとめずらしい物を…といった時にとても楽しめるウイスキーだと思います。その際はぜひ、トバモリーとの違いを楽しんでみてください。

モバイルバージョンを終了