スプリングバンク(SPRINGBANK)10年の特徴
「モルトの香水」と呼ばれるほど香り高い、ヘビーピーテッドのシングルモルト。
スプリングバンク蒸溜所は、北米への輸出で栄えたキャンベルタウンにあります。
スプリングバンク蒸溜所について
スプリングバンク蒸溜所は、アメリカの禁酒法が定められたことを契機に閉鎖される蒸溜所が増えるキャンベルタウンにおいて、高品質なウイスキーを作ることによって唯一現存する蒸溜所です。
キャンベルタウンウイスキーの再興を掲げ、同地域にあった
- ヘーゼルバーン蒸溜所
- ロングロウ蒸溜所
の名を冠した銘柄を出しています。
ヘーゼルバーンは、
が特徴で、アイリッシュ・ウイスキーに近い作り方であるのが特徴です。
一方で、ロングロウは
- ヘビーピート麦芽
- 2階蒸溜
という、アイラ・モルトに近い作り方であることが特徴です。
ちなみに当蒸溜所の原酒は、ブレンデッド・ウイスキー「キャンベルタウン」のキーモルトにも使われています。
スプリングバンク(SPRINGBANK)10年の味わい
2015/07/11に赤坂のBlossomでストレートでいただいた時の感想。
香りは潮っぽさの中にほんのり梨やバニラのような香りとウッディ感。
甘めのウイスキーと思っていましたが、少なくともストレートで飲む分には甘さは感じませんでした。
アイラに近いこともあってか、かなりヘビーなピート感。そしてかなりの塩分を感じます。
特徴的に感じるのは、樽とピート由来と思われるウッディ感。バランタイン・ファイネストでも強く感じられる味わいです。
甘味の少ないダークチョコレートに合うのではないでしょうか。
※赤坂のBlossomは関東IT健保の利用者とその同伴者のみが利用できる会員制バー。
毛利さんというマティーニで有名な伝説的バーテンダーが経営してらっしゃるお店。
一般的には30mlで供されるウイスキーのシングルはデフォルトで45ml。
伝説のマティーニは今は廃れた手法であるオレンジ・ビターズを入れるレシピを用い、短冊形に仕込んでおいたレモンピールをグラスに吹きかけるという、なんとも贅沢なカクテルです。
スプリングバンク(SPRINGBANK)10年の総評
前評判のような甘さは今回は感じられませんでしたが、香りからその一部を感じることができました。
ストレートでは塩分の強さやウッディ感が強調されるようです。つぎはトゥワイスアップで飲んでみたいと思います。