ウイスキーノート

【アイリッシュの代表銘柄】ジェムソン(Jameson)

ジェムソン(Jameson)について

ジェムソン(ジェイムソン・ジェイムスンとも)は、アイリッシュ・ウイスキーとして世界一の売り上げを誇るアイリッシュ・ウイスキーの代表銘柄。

whisk"e"yと書いてジェムソンと読む。
whisk”e”yと書いてジェムソンと読む。つまりアイルランド系のウイスキーといえばジェムソンでしょ、という意味。

ジェムソンは、アイルランドに4つ(2016年現在)ある蒸溜所の中でも最大手のミドルトン蒸溜所で作られるブレンデッド・ウイスキーです。

ミドルトン蒸溜所はアイルランドの最南部の海沿いに位置しており、多数の有名なブレンデッド・ウイスキーを生産しています。代表的なものは、

などがあります。

アイリッシュ・コーヒーにはジェムソンを使うのが定番

この中でもジェムソンはスムースで癖がないのが特徴。おそらく、海外市場で広く販売するためにマイナス要素を無くし、万人向けに仕立てたのであろうと思います。

ジェムソンはその癖のない味わいから、カクテルベースとしても使われています。アイリッシュ・コーヒーといえばやはりウイスキーにはジェムソンを使うイメージがありますよね。

ジェムソンはノンピート麦芽であるため、煙たさはなく、カクテルに使うリキュールやジュースのフレーバーを壊すことなくいただけるように、じっさいにコーヒーと合わせても美味しいのです。

カクテルベースといえば、(ミントジュレップにおけるアーリータイムスのような定番の組み合わせを除き)カナディアン・ウイスキーのカナディアン・クラブが一つの定番です。

カナディアンクラブは重厚感に欠ける部分があるのですが、このジェムソンはモルト原酒もブレンドされたブレンデッド・ウイスキーらしくモルト感もあるので味わいが軽すぎず、また違ったバランスのカクテルを楽しめます。自宅でウイスキーベースのカクテルをお作りになる方は、カナディアンクラブだけでなくジェムソンも常備してはいかがでしょうか。

ジェムソン(Jameson)の香りと味わい

ラベルが画かれたポスターは非常にポップ

香りはバニラ、カラメル、蜂蜜。ピーティさは一切なく、非常にスムーズです。ジェムソンは、麦芽(malted barley)だけでなく未発芽麦(un-malted barley)も使われているのも特徴の一つで、それゆえに麦の香りとオイリーな口当たりが感じられます。

ジェムソンの味わいは、ジャックダニエルに通ずるカラメル感のある甘さと、刺激感のないスムーズな口当たりが特徴的に感じます。スムーズさに関しては、やはりアイルランド伝統の三回蒸溜によるところが大きいのでしょう。含み香から香ばしい焦げ感、ジムビームのようなバニラ感もあります。

総合して、際立った特徴はないが、弱点のない優等生らしいウイスキーだといえると思います。

ジェムソン(jameson)のイベントカフェにて取材

クリームと砂糖の甘味たっぷりのアイリッシュ・コーヒー

アイルランドのふたつ目のクリスマスと呼ばれる聖パトリックデイに合わせて、東京の表参道でジェムソンとタイアップした5日間の期間限定のカフェが開かれていました。

Jameson Airstream Gardenという名前で、席数10人程度のこぢんまりとしたイベントスペースを借りて展開されており、私は2016-03-21に訪問しました。

ここで提供されるアイリッシュコーヒーは、クリームたっぷりで非常に甘め。私はウィスキーもコーヒーも大好きなので、こうした組み合わせも非常に美味しく楽しめます。

もちろんウイスキーにはジェムソンが使われています。アルコール源としては、もしかしたらカルアも入っていたかもしれません。

jamesonのオフィシャルグラスは底が正方形で飲み口は円形と特徴的。

ただ、アイリッシュ・コーヒーはカフェインとアルコールで肝臓に二重に負担がかるので、美味しいからといって飲みすぎないよう気をつけてくださいね。

店員さんの中にはジェムソンを取り扱っているペルノ・リカール・ジャパンの方もいらして、非常に気さくでとても楽しく会話できました(英語なので同席してくれた友人がほとんどコミュニケーションとってくれました)。

ストレートを頼むとわざわざ奥から専用のグラスを持ってきて、しかも多めに入れてくれるなど、心遣いも非常に嬉しいです。私以外に、こうしたオシャレスポットで昼からウイスキーのストレートをあおる人はそう多くないのでしょうね。

ジェムソン(Jameson)の総評

ジェムソン(Jameson)は、

と幅広い楽しみ方ができる一本。720mlで2000円程度と値段もリーズナブルなので、気軽に試せるのも良い点です。

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