シングルモルト余市とは
シングルモルト余市とは、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所で作られるシングルモルトのノンエイジ銘柄です。
シングルモルト余市について
シングルモルト余市は、近年の原酒不足によって新たにリリースされたノンエイジ銘柄です。現在一般的に出回っているニッカのシングルモルトは、このシングルモルト余市と、シングルモルト宮城峡くらいのものでしょう。それほど原酒が少なくなってしまいました。
なお余市蒸溜所が一般にリリースしているシングルモルト銘柄は、
- シングルモルト余市(ノンエイジ)
- シングルモルト余市10年
- シングルモルト余市12年
- シングルモルト余市20年
などがありますが、このシングルモルト余市(ノンエイジ)を除くと終売になってしまっています。
シングルモルト余市の香りと味わい
さて、そんなシングルモルト余市をテイスティングしたのは、2016-09-25、自宅にて。といっても、既に飲んだことはあって記事にしていなかっただけなのですが、せっかく昨日まで余市旅行をしてまいりましたので、あらためてこちらに記事にいたします。
まずは香りから。シングルモルト余市10年などの年代ものと比較すると、やはり全体に荒々しさは目立ちます。バランスとして、ブリニー感が前面に出てきているのと、やはりニューポット特有の荒い香りが目立つです。一方で、余市らしいフルーティさ、スモーキーさもしっかりとあります。
味わいは、やはり年代物には比べられません。相当な荒々しさ、ブリニー、ビターが先立ちます。麻痺するような細かく長く続くビリビリした刺激はやはりノンエイジらしさで、香りが良い分味わいの粗さが目立ちます。
シングルモルト余市の総評
「余市らしさを兼ね備えたノンエイジのシングルモルト」という観点で見れば及第点だとは思うのですが、それ以上では無いと思います。単純にウイスキーとしての味わいのバランスやコストパフォーマンスという観点で見れば、ぐっと安いブラックニッカスペシャルなどの銘柄のほうが圧倒的におすすめです。