シングルモルト余市12年とは
シングルモルト余市12年とは、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所で作られるシングルモルトです。シングルモルト余市10年の上位に立つ銘柄です。
シングルモルト余市12年について
シングルモルト余市12年は、近年の原酒不足によって終売になってしまいましたが、後述の通り素晴らしい品質ですので、なんとか復活してほしい銘柄です。
なお余市蒸溜所が一般にリリースしているシングルモルト銘柄は、
- シングルモルト余市(ノンエイジ)
- シングルモルト余市10年
- シングルモルト余市12年
- シングルモルト余市20年
などがありますが、シングルモルト余市(ノンエイジ)を除くと終売になってしまっています。
シングルモルト余市12年の香りと味わい
さて、そんなシングルモルト余市12年をテイスティングしたのは、2016-09-24、余市蒸溜所内の有料試飲所「ウイスキー倶楽部」にて。
シングルモルト余市10年に比較すると、フルーティさ、果実感が前面に出てきます。スモーキーさ、ヨード、ピーティさは弱い。いや、確かにそれらスモーキー要素があるのですが、圧巻のフルーティさが主張しているために、果実感の前に後塵を拝している状況なのです。
味わいは、シングルモルト余市20年に比べると奥深さはまだまだですが、「穀物感」の路線で圧倒的なパフォーマンスを見せています。炒った麦の香ばしさ、燻製の香ばしさの奥にほのかなヨード、潮、土を感じます。
あまりのバランスの良さにスイスイと飲める。刺激感も弱く、燻製のフレイバーがすうっと鼻から抜けるのが心地よい。
私はウイスキーを飲む際はつまみは要らないと思っているクチですが、これは燻製の鰊なんかは最高に合うでしょう。
やはりシングルモルトの10年をも上回る、素晴らしい一杯。
シングルモルト余市12年の総評
シングルモルト余市12年は、果物のフルーティさ、穀物の香ばしさ、海藻や燻製の複雑さ、すべてを兼ね備えた強いウイスキー。再発が本当に待ち遠しい銘柄です。待ちきれない方はネットで買うか、余市蒸溜所内のウイスキー倶楽部などで試飲されるのをおすすめします。