ウイスキーノート

Jack Daniels Old No.7(ジャックダニエル)

Jack Daniels Old No.7(ジャックダニエル)の特徴

バーボンの中でも、テネシーで作られ、サトウカエデの炭で濾過されたものが限定してテネシーウイスキーと呼ばれますが、数少ないそのテネシーウイスキーの銘柄のひとつです。

櫓に組まれるサトウカエデの木。酸素を効率的に取り込むことで高温で勢い良く燃え、あとに炭が残る。
櫓に組まれるサトウカエデの木。酸素を効率的に取り込むことで高温で勢い良く燃え、あとに炭が残る。

アイルランドの流れを汲んでいる他のバーボンの例に漏れず、「WHISKEY」には「E」が入っています。

他のバーボンと異なる点としては、

などがあげられます。

原料比率は、

といった具合で、風味付けのライ麦の含有にコダワリが見えますね。

Jack Daniels Old No.7(ジャックダニエル)の文化的影響

フランク・シナトラの肖像と、シナトラ・セレクトのボトル。スタイリッシュなボトルがよく似合う。

米国で早くから蒸溜しているだけあって、米国文化にあたえた影響は少なくないようです。

最も大々的に取り扱われているのは、セント・オブ・ウーマンという映画ではないでしょうか。

アル・パチーノ演じる主人公が愛飲するのがジャック・ダニエルで、「俺は仲が良いから『ジョン』でいいんだ」とまでいってひたすら飲んでました。

他にも、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』で、ジャック・ニコルソン演じる主人公がジョー・ターケル演じるロイドにバーボンを頼むシーンでも、さり気なくジャックダニエルが注がれます。

Jack Daniel’sに欠かせないチャコール・メローイング(サトウカエデの炭の濾過)工程のレプリカ。実際のものはこれが3メートルの高さがある。

またフランク・シナトラとの縁も深く、彼の生誕100年を記念したシナトラ・セレクトという銘柄が限定リリースされていました。そういえば、ゴッドファーザーという映画で、フランク・シナトラをイメージした役がありましたが、その映画の主人公はアルパチーノでしたね。

一介のアメリカの地酒でありながら、なぜかイタリア系の人々から愛されるのは不思議です。イタリアで愛されるといえば、スコッチのグレン・グラントがありますが、何か共通するものがあるのかもしれませんね。

総評

バーボンはあんまり飲んだことがないのですが、それでも「これは上等のバーボンなんだろうな」と納得できる、重厚な味です。(繰り返しになりますが、厳密にはバーボンではなくテネシー・ウイスキーに分類されます。)

いろんな映画の主人公の気持ちになれるプレミアム感も含めて星5つ。オススメです!

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