Jack Daniels Old No.7(ジャックダニエル)の特徴
バーボンの中でも、テネシーで作られ、サトウカエデの炭で濾過されたものが限定してテネシーウイスキーと呼ばれますが、数少ないそのテネシーウイスキーの銘柄のひとつです。
アイルランドの流れを汲んでいる他のバーボンの例に漏れず、「WHISKEY」には「E」が入っています。
他のバーボンと異なる点としては、
- チャコールメローイング製法(サトウカエデの炭で濾過)
- アメリカ初の政府公認の蒸溜所であること
- 映画や音楽などに文化的な影響を根深く残していること(後述)
などがあげられます。
原料比率は、
- トウモロコシ70%
- ライ麦12%
- モルト18%
といった具合で、風味付けのライ麦の含有にコダワリが見えますね。
Jack Daniels Old No.7(ジャックダニエル)の文化的影響
米国で早くから蒸溜しているだけあって、米国文化にあたえた影響は少なくないようです。
最も大々的に取り扱われているのは、セント・オブ・ウーマンという映画ではないでしょうか。
アル・パチーノ演じる主人公が愛飲するのがジャック・ダニエルで、「俺は仲が良いから『ジョン』でいいんだ」とまでいってひたすら飲んでました。
他にも、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』で、ジャック・ニコルソン演じる主人公がジョー・ターケル演じるロイドにバーボンを頼むシーンでも、さり気なくジャックダニエルが注がれます。
またフランク・シナトラとの縁も深く、彼の生誕100年を記念したシナトラ・セレクトという銘柄が限定リリースされていました。そういえば、ゴッドファーザーという映画で、フランク・シナトラをイメージした役がありましたが、その映画の主人公はアルパチーノでしたね。
一介のアメリカの地酒でありながら、なぜかイタリア系の人々から愛されるのは不思議です。イタリアで愛されるといえば、スコッチのグレン・グラントがありますが、何か共通するものがあるのかもしれませんね。
総評
バーボンはあんまり飲んだことがないのですが、それでも「これは上等のバーボンなんだろうな」と納得できる、重厚な味です。(繰り返しになりますが、厳密にはバーボンではなくテネシー・ウイスキーに分類されます。)
いろんな映画の主人公の気持ちになれるプレミアム感も含めて星5つ。オススメです!