グレンギリー12年について
グレンギリー12年はスコットランドの東ハイランド地方で作られるシングルモルト。ハイランド・モルトに分類されます。
グレンギリー12年といえば、東ハイランドの雄のひとつです。
もともと東ハイランドといえば有名な蒸溜所がひしめく地域でしたが、近年では、シェリー樽熟成とティーチャーズのキーモルトとして知られるグレンドロナックや、サントリーが買収して日本市場での存在感を増しているアードモアといった蒸溜所が数えられる程度です。
マクダフやロイヤル・ロッホナガー、フェッターケアンといった有名なものもありますが、シングルモルトではなかなか出回らなかったり、またグレングラッサはしょっちゅう休業と再開を繰り返していたりと、スペイサイドほどには安定していない地域といえるかもしれません。
さて、このグレンギリー、英字のつづりは「GLEN GARIOCH」で、ウイスキー好きでもないかぎりグレンギリーとは読めず、初心者泣かせです。筆者も最初はグレンガリオッホ?グレンガリオック?などと読むのかなと思っていました。
このグレンギリー、創業は1785年で、ハイランド最古の蒸溜所の一つ。歴史がある酒で、日本のマンガ、わたせせいぞう『北のライオン』でも登場人物のお気に入りの酒のひとつとして挙げられていました。
グレンギリー12年の香りと味わい
さて、そんなグレンギリー12年の香りと味わいです。
決して強いわけではないのですが、シェリーの香りが印象的。青りんごやナシのようなフルーツのニュアンスもあります。シュガー感も感じられます。
シェリー香については、ラベルにバーボンとシェリーの樽のマリッジ、とあるので、やはり一部の原酒には使われているのでしょう。
総合的に、グレンギリー12年は、ハイランドのウイスキーとして強すぎる個性はないものの、シングルモルトとして十分な及第点に来ている酒だと思います。初心者にもおすすめです!
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