オーバン14年について
オーバン14年は、ディアジオ社のクラシック・モルト・シリーズにおいて西ハイランドを代表する銘酒。より一般的な分類ではハイランド・モルトになります。
オーバンといえば、とにかくクラシック・モルト・シリーズのひとつというイメージが強いです。
クラシック・モルト・シリーズとは、UD社が提唱していた、蒸溜所各地域の特徴を代表する蒸溜所ごとの銘柄で、
の6つが数えられています。
クラシック・モルト・シリーズ以外の一般的な分類では、ハイランドを北と西に分けるかわりにキャンベルタウンがあり、
の6点で分けられます。
そもそもハイランドは非常に広い範囲であり、当然ながらその蒸溜所も「ハイランド風の味わい」と一言で括れるものではありません。北と西で2つに分けてもかなり無理があります。
とはいえ、このオーバンは、たしかに西ハイランドの息吹を感じるのも確かです。それはピートの存在です。
海沿いの蒸溜所でのライトピート蒸溜と貯蔵を経ることで、アイラ・モルトとまでは行かないまでも、やはり潮風の存在があります。
オーバン14年の香りと味わい
クラシック・モルト・シリーズのひとつとしての存在感ゆえに、その味わいや特徴についてはあまり語られることが少ない(と思われる)銘柄。ここではあらためて記録を残して行きたいと思います。
さて、まずは香りから。さすがはシングルモルトらしい香り立ちの強さ。力強いエタノールにバーボン樽由来と思われるスイートさ、フルーツ感が押し寄せます。
奥の奥に、ほのかなピート感、潮風もあり、たしかに海沿いの蒸溜所らしさも感じられます。
オーバン14年の総評
オーバン14年は、クラシック・モルト・シリーズの中でもスイートさ、フルーツ感の濃厚さは白眉で、さらに微妙なピート感もあるということで、全体的に振り幅が大きい力強い酒であるといえるでしょう。文句なしの逸品。オススメです!