クラガンモア12年のボトル。クラシックで安心感のあるデザイン。

【スペイサイド代表】クラガンモア12年

クラガンモア12年について

クラガンモア12年は、ディアジオ社のクラシック・モルト・シリーズにおいてスペイサイドを代表する銘酒。より一般的な分類ではスペイサイド・モルトになります。

クラガンモア12年のボトル。クラシックで安心感のあるデザイン。
クラガンモア12年のボトル。クラシックで安心感のあるデザイン。

クラガンモア12年といえば、とにかくクラシック・モルト・シリーズのひとつというイメージが強いです。

クラシック・モルト・シリーズとは、UD社が提唱していた、蒸溜所各地域の特徴を代表する蒸溜所ごとの銘柄で、

の6つが数えられています。上記の分類ではキャンベルタウン・モルトがないものの、それでもクラシック・モルト・シリーズが各地方ごとのシングルモルトの特色を知るには最適な教材であることは間違いありません。

シングルモルトの地方ごとの好みを知るために、古くからクラシック・モルト・シリーズが使われていました。なかでもこのクラガンモア12年は、目白田中屋さんの店主いわく、もっとも中間的でバランスが取れた味わいであるということで、最初におすすめされるそうです。

クラガンモア12年がど真ん中ならスペイサイド・モルトを、クラガンモア12年よりスモーキーなものが好みであればアイラ・モルトを、クラガンモア12年よりライトなものが好みならローランド・モルトを、といった具合に、すべてのモルトの基準になる一本であるといえます。

また、シングルモルトの好みを知るためのアプローチとしては、上記の方法以外に、

の3本のなかでもっとも好みのものを選んでテイストが近いものをおすすめしていく、というウイスキー文化研究所の土屋守氏の方式もあります。(個人的にはこちらの方がわかりやすいかなと思います。)

また、クラガンモアの特徴といえば、そのポットスチルの形です。

初留釜がランタンヘッド型で再留釜がバルジ型、といったレベルでは一般的なスチルと変わらないのですが、スワンネック部分がT字シェイプという特殊な形をしているのです。

具体的には、煙突型に伸びたヘッドの横から細くネックが突き刺さっているような形で、おそらく内部の気流は非常に複雑な軌跡を描いていることでしょう。

これがクラガンモアのどのような味わいを作っているか、推測の域を出ませんが、その複雑な気流ゆえに蒸気がスチルの肌に触れて、より純度が高く雑味の少ない蒸留液が得られるのでは、と思われます。

また、クラガンモアはその歴史が面白く、クラガンモア蒸溜所の創業者ジョン・スミスは、なんとザ・グレンリベット創業者のジョージ・スミスの私生児といわれています。

ジョン・スミスはこれまでに、マッカランやグレンファークラス、そしてザ・グレンリベットでの修行を経て、理想のウイスキーを作る地として良水があふれるバリンダルロッホのクラガンモアの地にわざわざ鉄道をひいて、蒸留を開始したと言われています。

クラガンモア12年のボトルのラベルのアップ。よく見ると、ジョン・スミスが好きだった鉄道、もとい蒸気機関車が写っている。
クラガンモア12年のボトルのラベルのアップ。よく見ると、ジョン・スミスが好きだった鉄道、もとい蒸気機関車が写っている。

 

クラガンモア12年の香りと味わい

さて、まずは香りから。シングルモルトらしい香り立ちの強さ。ただ、パンチの効いた香りではなく、リッチで豊かで複雑な、情報量が多い香りです。

蜂蜜とフローラル、ドライフルーツ、柑橘。ほのかなハーブ、スモーク。錯覚の可能性もありますがが、ブリニー(潮風感)も感じます。さすがスペイサイドの銘酒、うっとりするような豊かさです。

スモークについては、たしかノンピート麦芽なので、ピートによる燻製香ではなくモルトを熱した際の香りと、オーク樽由来の香りなのでしょう。

味わいはハーブ、モルト、胡椒系のスパイス、ほのかな粉っぽさ。香りから想像するよりはずっとドライで重厚、飲みごたえのある印象です。

クラガンモア12年の総評

クラガンモア12年は、クラシック・モルト・シリーズの中でもバランスの取れた高品質の逸品。ウイスキーを知る上では避けて通れない一杯。オススメです!

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