当サイト「ウイスキーノート」について

当サイトにアクセスいただきありがとうございます。このサイトは、日々口にしたウイスキーや学んだ知識を記録していくものです。

このサイトは、2017年4月30日に、「ウイスキーブログ」から「ウイスキーノート」への名前を変更しました。おもな理由は以下のとおり。

  • ジャパニーズ・ウイスキーの礎となった「竹鶴ノート」に敬意を表したいから
  • ウイスキーは「ノート」(香りのこと。トップノートといったりしますよね)を楽しむ「飲む香水」だと考えているから
  • 単なる「ブログ」にとどまらず、「記録」として価値のある情報を書いていきたいから

以後は、こうした気持ちを忘れずにサイト運営に邁進したいと考えています。

今後は、ウイスキーの銘柄だけでなく、その背景や歴史、蒸溜所の情報などについてもできるだけ詳しく紹介したいと思っています。当ブログを通じて、ウイスキーが好きな人が少しでも増えて、ウイスキー文化や市場が成長していく手助けになれれば幸いです。

人気記事

そもそもウイスキーとは

酒は飲み手、語り手の数だけ無限の側面を持っていると思います。ウイスキーとは何なのでしょうか。私はウイスキーとは「飲む香水」であると思います。

香水がアルコールに香りを溶け込ませるように、香味成分はアルコールに溶け込む性質があります。雄大な時間を経て、およそ40~60度のアルコール度数の液体の中に、原料である穀物、貯蔵する樽、樽貯蔵庫に吹き込む風土をからなる香りを閉じ込めたものがウイスキーなのです。

ウイスキーの語源

ワインや日本酒、ビールなど、糖分を酵母によってアルコール発酵させた状態のお酒は醸造酒と言われますが、それを蒸溜してアルコールを強化したもの、つまりワインにおけるブランデー、日本酒における米焼酎、ビールにおけるウイスキーが蒸溜酒と言われます。

醸造酒と蒸溜酒の大きな違いはアルコール度数の違いです。アルコール度数が高くなることで、腐敗しなくなり、さらに消毒の機能を有しました。

蒸溜という技術はもともと古代メソポタミアからあったそうですが、ペストなどの伝染病が蔓延する中世において、腐らず消毒ができる奇跡の水、「生命の水(アクア-ヴィテ)」として、錬金術の発達に育まれる形で発展しました。

今でもヨーロッパで飲まれる蒸溜酒の名前には、生命の水を語源とするものが残っています。例えば、スカンジナヴィア半島でジャガイモを原料として作られる蒸溜酒は「アクアヴィット」、ロシアで主に穀物を原料として炭濾過して作られるクリアな蒸溜酒は「ヴォトカ」と言われますが、これらはすべて「生命の水」を語源としています。

そうした中でも、アイルランドやスコットランドなどのゲール語圏で作られていたウシュクベーハー(=生命の水)なる蒸溜酒が、19世紀に樽熟成という文化的変革を遂げ、現在よく知られるウイスキーとなりました。

ウイスキーと樽

ウイスキーは今でこそ、樽熟成された蒸溜酒、ブラウンスピリッツとして知られていますが、樽熟成の歴史は長くありません。19世紀後半、税吏から密造したウイスキーを隠すために樽に詰めて放っておいたところ、驚くほど美味しくなっていたという偶然の発見によって見つかったと言われています。

つまりそれまでは、ウォッカやアクアヴィット、米焼酎と同じく透明なお酒だったのです。もっとも、赤ワインやシェリー酒など、樽熟成によってアルコールが熟成することは当時すでにスコットランドやイングランドの上流階級では既に知られていたことでしょうから、偶然ではなかったかもしれません。

また19世紀当時、イングランドはシェリー酒の一大消費地であり、スペインからシェリー輸送用の樽が山ほど余っていたことも、ウイスキーのブラウンスピリッツ化に拍車をかけたのでしょう。

ウイスキー銘柄の地域別索引

ウイスキーは自然が育むものですから、産地を知ることでより深く味わえます。スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本が「5大ウイスキー産地」に数えられます。こちらでは、産地別にウイスキーをご紹介しています。

その他の分類

飲み方はもっぱらストレートと大量のチェイサー、せいぜいウイスキーと水を一対一にしたトゥワイスアップでまでで、凝った飲み方はしないので、その前提でお読みください。

【菜の花の明かり】十年明セブン(じゅうねんみょうセブン)

「十年明(じゅうねんみょう)」は、三郎丸蒸留所を構える若鶴酒造のブレンデッド銘柄。7年もののモルトウイスキーがキーモルトに用いられた、リッチでスモーキーな香りが特徴です。

続きを読む 【菜の花の明かり】十年明セブン(じゅうねんみょうセブン)

この記事のURLとタイトルをコピーする

【濃い口】キリンウイスキー陸は富士山麓の正統後継

「キリンウイスキー陸」は、キリンウイスキーのブレンデッド銘柄。惜しまれながら終売になった「富士山麓」を意識したと思われる50度の強い度数と香りが特徴です。

続きを読む 【濃い口】キリンウイスキー陸は富士山麓の正統後継

この記事のURLとタイトルをコピーする

東京から気軽に行けるウイスキー蒸溜所ランキング上位5選

ウイスキー蒸溜所は、気楽な旅の目的地にぴったり。ウイスキー蒸溜所の見学で非日常を味わえるだけでなく、風光明媚な自然に囲まれリラックスできます。

今回の記事では、蒸溜所での試飲を楽しみたい方むけに、車を使わずに東京から気軽に行けるウイスキー蒸溜所をランキング形式でご紹介します。(※都内にもごく小規模な蒸溜所が存在しますが、今回の記事の趣旨から外れるので除外させていただきました)

注意:2020年9月現在、感染症の影響で見学受け入れを停止している蒸溜所もございます。この記事を参考に旅程を決める際は、各蒸留所の見学受け入れ状況の確認をおすすめします。
続きを読む 東京から気軽に行けるウイスキー蒸溜所ランキング上位5選

この記事のURLとタイトルをコピーする

静岡蒸溜所 – 薪直火蒸留器と軽井沢蒸留器

2020年の7月1日、念願の静岡蒸溜所にうかがいました。「薪直火蒸留器」という画期的な蒸留器を擁し、個性ある原酒づくりだけでなく、静岡の自然に調和したウイスキーづくりを目指す新進気鋭の蒸溜所にせまります。
続きを読む 静岡蒸溜所 – 薪直火蒸留器と軽井沢蒸留器

この記事のURLとタイトルをコピーする

【巨人】山本爲三郎

山本爲三郎(やまもとためさぶろう)とは

山本爲三郎はアサヒビールの初代会長で、ジャパニーズ・ウイスキーの歴史を語る上で外せない重要人物の一人。経営難にあえぐニッカウヰスキーを自社に吸収合併しつつ、竹鶴政孝を信頼し、ニッカウヰスキーの品質本位の酒造りを支援しつづけた。

続きを読む 【巨人】山本爲三郎
この記事のURLとタイトルをコピーする

【稀代の傑作】ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート

ブラックニッカディープブレンドは、ニッカウヰスキーの代表ブランド「ブラックニッカ」シリーズの限定銘柄。ニッカの十八番である新樽原酒をふんだんに用い、劇的に甘い香りが表現されています。非常に完成度が高いため、稀代の傑作銘柄といえるでしょう。

続きを読む 【稀代の傑作】ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート

この記事のURLとタイトルをコピーする

【最高クラスの芳醇ブレンデッド】ブラックニッカ リッチブレンド エクストラシェリー

ブラックニッカ リッチブレンド エクストラシェリーは、ニッカウヰスキーの代表ブランド「ブラックニッカ」シリーズの限定銘柄。シェリー樽原酒をキーモルトに、芳醇でなめらかな香りが特徴的に表現されています。

続きを読む 【最高クラスの芳醇ブレンデッド】ブラックニッカ リッチブレンド エクストラシェリー

この記事のURLとタイトルをコピーする

【ワイン樽】ジョニーウォーカー・ワインカスクブレンド

ジョニーウォーカー・ワインカスクブレンド(Johnnie Walker Wine Cask Blend)は、ブレンデッド・ウイスキーの代表ブランド「ジョニーウォーカー」の新銘柄。その名の通りワイン樽で熟成させた原酒が映えるようなブレンドが特徴です。

続きを読む 【ワイン樽】ジョニーウォーカー・ワインカスクブレンド

この記事のURLとタイトルをコピーする

【鉄の女が愛した、シェリー系樽出し60度】グレンファークラス 105

グレンファークラス105は、スペイサイド・モルトに分類されるシングルモルト銘柄。樽出しの度数(カスクストレングス)による力強い香りが数多くのファンを生み出しています。

続きを読む 【鉄の女が愛した、シェリー系樽出し60度】グレンファークラス 105

この記事のURLとタイトルをコピーする