ピュアモルト・ホワイトについて
ピュアモルト・ホワイトは、ニッカウヰスキーの竹鶴威ブレンダーによるブレンデッド・モルトです。
ピュアモルト・シリーズについて
ピュアモルト・シリーズは、ニッカウヰスキーの竹鶴威ブレンダーによるブレンデッド・モルトシリーズです。日本のウイスキー市場が本物志向、こだわり志向になってきていることを見越してつくられた銘柄です。
シンプルな瓶に簡素なラベルは、のちのフロム・ザ・バレルに通ずるものがあります。
ピュアモルト・シリーズには、
- 余市蒸溜所のモルトを主体にしたヘヴィな「ピュアモルト・ブラック」
- 宮城峡蒸溜所のモルトを主体にした華やかな「ピュアモルト・レッド」
- スモーキーな原酒を主体にしたアイラ・モルトタイプの「ピュアモルト・ホワイト」
の三種があり、ピュアモルト・ブラックとピュアモルト・レッドはよく売れ現在も販売がほそぼそと続けられていますが、アイラタイプのピュアモルト・ホワイトは斬新過ぎたのか、当時にはあまり売れず、現在も終売扱いになっています。
ピュアモルト・ホワイトの香りと味わい
さて、そんなピュアモルト・ホワイトをテイスティングしたのは2016-09-22、余市蒸溜所内のウイスキー倶楽部にて。なんとハーフショットが200円で飲めました。終売銘柄がハーフショット200円とは、大盤振る舞いですね。
まず香り。ピュアモルト・ホワイトの特徴であるアイラ・モルトを思わす香りがあります。ヨード、スモーク、焦げた穀物、樽。
相当にヘヴィなニュアンスで、スムーズさは皆無です。熟成感は弱いが、かといってニューポット特有のいやらしさは感じられない。
香りは確かにアイラ・モルトタイプですが、プリニーさ、フルーティさに関しては弱い。ファーストインパクトのヨード感は確かにアイラっぽさがありますが、その他はやはり別物といった印象です。
ピュアモルト・ホワイトの総評
アイラ・モルトが日本でも市民権を得たいま適切な価格で販売開始されていれば、もっと売れ、終売の憂き目にあうこともなかったかもしれません。惜しくも終売になってしまったピュアモルト・ホワイトですが、いま余市蒸溜所なら楽しめます。往年のブレンデッド・モルトの試行錯誤を知るために、オススメの一本です!