ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットとは
ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットとはニッカウヰスキーが満を持してリリースした、1956年蒸溜の余市蒸溜所モルト原酒をブレンドした特別な銘柄です。
ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットについて
ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットは、ニッカウヰスキーのブラックニッカシリーズ60周年を記念してリリースされた、特別な特別な限定銘柄です。ブラックニッカがリリースされた1956年当時に蒸溜された余市蒸溜所のモルト原酒がブレンドされています。
いまや、余市10年レベルの原酒すら品薄になっているなか、竹鶴政孝が蒸溜に邁進していた時代の原酒を飲むことができる、非常に貴重で歴史的な銘柄であるといえるでしょう。
このブラックニッカ・ブレンダーズスピリットを飲むと飲まないとでは、竹鶴政孝が蒸溜したウイスキーを飲んで死ぬか、飲まずに死ぬかの分かれ目になるかもしれません。
ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットの香りと味わい
さて、そんなブラックニッカ・ブレンダーズスピリットをテイスティングしてみました。
まずは香りから。ブラックニッカといえば西宮工場のカフェグレーン原酒をはじめてブレンドして作られたことで知られる銘柄ですが、当然このブラックニッカ・ブレンダーズスピリットでもカフェグレーンのふんわりとした甘い香りが漂います。
そのカフェグレーンのベースの上に、シェリー樽由来のフルーティな香り、長期熟成特有の濃厚な樽香、ヨードもしっかりと含まれたピーティな薫香。直火蒸溜らしい筋の通ったどっしりとした香り。うっとりするような逸品です。
次に味わい。若干、未熟成感のある刺激がありますが、蒸溜による穀物の焦げと樽由来のビターな味わいです。ビターさを柱に、うまくまとまっています。やはり余市蒸溜所のモルトが主体なのがわかります。これが2500円で買えるのか…。
ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットの総評
ブラックニッカ・ブレンダーズスピリットは、歴史的な意義やロマンもさることながら、ジャパニーズ・ブレンデッド・ウイスキーとしても最高レベルの満足度です。変にまとまりすぎず、飲みやすすぎず、カフェグレーンと余市蒸溜所の良さを活かした素晴らしい逸品です。
正直なところ、これを2500円でリリースするニッカウヰスキーの値付けセンスはどうなってるんだろうと思います。ちょっとどうかしています。非常に廉価でハイクオリティなウイスキーが飲める機会なのですが、限定品なので、今買うしかありません。急ぎ購入をおすすめします。私も追加で購入しました。絶対後悔しません!おすすめです!
そして2017年5月に、ブラックニッカ・クロスオーバーという限定銘柄がリリースされます。こちらはシェリー樽モルトとヘビリーピーテッドモルトをキーモルトにしたブレンデッド・ウイスキーだそうで、発売前から非常に楽しみです。こちらも早期完売が予想されるので早めの購入がおすすめです!