非常に暗くて見づらいですが、アードベッグ・ウーガダールが入ったグラス。

【樽出しスイート】アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)とは

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)とは、アイラ・モルトアードベッグARDBEGの銘柄のひとつ。バーボン樽原酒だけではなくシェリー樽原酒を使用していることが特徴。

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)について

非常に暗くて見づらいですが、アードベッグ・ウーガダールが入ったグラス。
非常に暗くて見づらいですが、アードベッグ・ウーガダールが入ったグラス。

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)は、アードベッグ蒸溜所がリリースしている銘柄。バーボン樽原酒だけではなくシェリー樽原酒を使用していることが特徴。

ウーガダールの名前の由来は、アードベッグが水源として利用しているピーティな水が特徴のウーガダール湖から。(ちなみに、アードベッグ蒸溜所は、ウーガダール湖のみならずありな無ビーストの泉も水源にしています。)

冷却ろ過をしていない(ノンチル)ことからより濃厚な味わいで、さらにカスクストレングスで度数が高いため香り立ちも豊か。スモーキーでピーティさが身上のアードベッグのラインナップの中でも、パンチの効いた銘柄といえるでしょう。

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)は、噂によると、原酒不足によって終売になる恐れもあるそうです。つい最近の2016-05-27にアードベッグ・ダークコーヴ(ARDBEG DARKCOVE)という新商品を出していますし、商品が入れ替わっていくかもしれません。

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)の香りと味わい

アードベッグナイトはとにかく人がいっぱいでした。
アードベッグナイトはとにかく人がいっぱいでした。

アードベッグ・ウーガダール(ARDBEG UIGEADAIL)は、2016-05-27に六本木で行われたアードベッグ・ナイトにて初めて口にしました。会場のムンムンとした熱気のなか、さらに知人と一緒にいる状態で飲んでおり、テイスティングの環境としては今ひとつの状態で口にしているので、参考までに。

まずは香りから。ARDBEG TEN(10年もの)に比較すると、総合的な香り立ちが圧倒的に強め。やはり度数が強いために鼻腔への入り方も強烈です。

一方で、スモーキーさ、ヨード香は香りの総量のインパクトからするとかなり抑えめ。マイルドでスイートな味わいだったアードベッグ・ダークコーヴ(DARK COVE)よりもさらにヨード香、スモーキーさが抑えられています。

スイートさはさらに強調。アードベッグ10がより複雑に感じられる程度に、シンプルにスイートさが際立ちます。

アードベッグナイトにはケルト十字を使った、ちょっとした催しもありました。
アードベッグナイトにはケルト十字を使った、ちょっとした催しもありました。

気になる点としては、未熟成感なのか、ノンチルによる影響なのか、はたまたヴァッティングで意図的に志向しているのかわかりませんが、単なるヨード感とは違った、鼻につく薬品的なアルコール臭があります。アル添の日本酒を燗につけるような、購入したての電子機器を封開けしたときのような、個人的に不快に感じる香りが微妙に感じられます。

味わいは、ビター感、ウッディ感がより強調。刺激感は弱め。度数の割にはスムースでマイルドな印象があります。

総合して、アードベッグ10年よりも香り立ちが強い点、シンプルなスイートさは好評価。一方で、香りの奥にはヨードとは別の、好みが分かれる香りが隠れているので、アードベッグ10よりも人を選ぶウイスキーだと思います。しかし、高品質で美味しいウイスキーであることは間違いありません。アードベッグ10が好きなのであれば、多少の違和感を覚えても、また違った良さを見つけて美味しく楽しめると思います。おすすめです!

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