バランタイン17年・トリビュートリリースは、「バランタイン17年」の80周年を記念して日本にのみ限定リリースされた銘柄です。
バランタイン17年・トリビュートリリースについて
バランタイン17年・トリビュートリリースはいわずとしれた「ザ・スコッチ」であるバランタイン17年の80周年を記念した限定銘柄です。
このトリビュートリリースの特徴は、
- ヨーロピアンオークカスク、アメリカンオークのファーストフィルカスクの比率が高い
- 48度
- ノンチルフィルタード
といった点が挙げられます。通向けのプレミアムな製法にしていることがよくわかります。
バランタイン17年・トリビュートリリースの香りと味わい
まずは香りから。恐るべしはその圧倒的な香り立ちです。
アルコール度数が48度と高いため、グラスに顔を近づけただけでも凄まじい香りが漂います。これほどの香り立ちの良さと、しかもその芸術的なバランスの良さは、これまでではグレンリベット・ナデューラ・ファーストフィルカスクセレクションで体験して以来です。
当然このトリビュートリリースも、バランタインシリーズの例にもれず素晴らしい調和を鼻腔に届けてくれるので、言葉にするのがためらわれるのですが、あえて分析的にアプローチしてみると、熟したイチヂク、クッキー、洋梨系のフレッシュフルーツ、かすかなピートが香ります。
味わいは存外にドライでスパイシー、穀物系のビターな味わいが広がります。
1対1まで加水すると、待ってましたとばかりに強烈に香りが開いて湧き出てきます。クッキーやビスケット、バニラの印象が強調されるブレンドです。
度数が高いので、竹鶴政孝の常飲スタイルで1対2まで加水してみると、今度はフェノールが前に出て来るのか、ピートやタール、ナッツといった重めの印象が強調されます。
バランタイン17年・トリビュートリリースのまとめ
バランタイン17年・トリビュートリリースは、果物、糖、バニラ、煙といったスコッチ・ウイスキーの構造において非常にバランスが良く、構造的な美しさがあり、それが耽美的で極上の香りを産んでいます。1万円弱の値段も納得です。
日本で今でしか買えない限定銘柄ですから、もしこれをお読みの方が日本在住でいらしたら、いますぐ買わないと後悔するでしょう。早めの購入がおすすめです!