三角柱のボトルが特徴。1000円ウイスキーの中では非常に評判が高いグランツ。
グランツは、味の複雑さで比較すればバランタイン・ファイネストに劣りますが、トゲのないしっかりとした旨味があり、ブレンデッド・ウイスキーとしての完成度では同銘柄を圧倒していると思います。
ツンとしたアルコール臭もなく、大変おいしい仕上がり。ただしピート香は皆無。
「ウイスキーと言ったら、アイラのシングルモルトでしょ」といった方には向きませんが、「バランスがとれた、まろやかで美味しいウイスキーが飲みたい」という方にとっては、グランツはとても相性が良いと思います。
グランツは、カティサークのような、トゲがなくバランスがとれたブレンデッドウイスキー好きな方は、もれなく好きなのではないでしょうか。
「グランツのこの三角柱のボトルはグレンフィデックに似てるなあ」という第一印象でしたが、なんとの同じ会社が作っているとのこと。当然ながらキーモルトには同社の製品が使われています。ちなみに公開されているキーモルトは、ウィリアム・グラント&サンズ社が抱える姉妹蒸溜所
があります。おそらく、キニンヴィ蒸溜所のモルトも使われているでしょう。
グレーン原酒は、同社がローランドに持つガーヴァン蒸溜所の謹製です。ちなみにガーヴァン蒸溜所内では、1966年から1975年まで”幻のモルト”と呼ばれるレディバーン蒸溜所がありました。
グランツの特徴的な三角形は、ウイスキー作りに欠かせない火と水と土の3つを表しているそうです。
- 火…石炭の直火焚き
- 水…良質の軟水
- 土…大麦とピート
今や安ウイスキー界では盤石の地位を築いているこのグランツ。1000円前後のウイスキーで、迷ったらこれを買っておけば間違いないでしょう。オススメです。