富士山麓 Experience Barとは
富士山麓 Experience Barとは、赤坂のミッドタウン行われた期間限定のバーです。シングルカスク・カスクストレングスの貴重な原酒をテイスティングできました。
富士山麓といえば、キリンの富士御殿場蒸溜所で作られる銘柄で、多様なグレーン原酒が特徴です。
グレーンの蒸溜器だけでも、
- ダブラー
- ケトル
- マルチカラム
の三種類があり、それらが複雑なグレーン原酒を生み出し、富士山麓のレシピに厚みを持たせています。
今回は、そうしたタイプ別の原酒を楽しめるのがコンセプトで、すべての原酒タイプを試してみました。
富士山麓 Experience Barでのテイスティング
複数の原酒と銘柄が楽しめるメニューを注文。合計 8杯。1杯につき、おそらくハーフショット分が入っていますから、15mlの 8杯。120mlくらいになりますね。結構な飲酒量になります。
個別のテイスティング記事は別の記事に譲るとしますが、つまみで購入したニシンの昆布巻きの美味しいこと。そしてとんでもなくウイスキーにあうこと。それがとにかく印象的でした。
そうこうしていると、マスターブレンダーの田中城太氏によるセミナーが会場で行われました。
事前応募者限定のイベントなので参加者用の席には座れませんでしたが、なにぶんオープン会場なものですから、セミナーの内容は結構聞こえてきます。
モルト原酒の一部に新樽を使うことや、バレルエントリーはモルトが50度、グレーンが55度になっていることなど、非常にフレッシュな情報が入って大満足でした。
田中城太氏の許可をとっていないためここには掲載できませんが、一緒に写真を撮らせていただいたり、ウイスキーの作りについて質問させていただいたりと、非常に素晴らしい時間が過ごせました。
そして、今回もっとも驚きだったのが、富士山麓のヘヴィタイプのグレーン原酒が入った樽があり、そこから樽出しの原酒が楽しめたことです。
当然ながらシングルカスク・カスクストレングスの原酒です。度数もバレルエントリーの状態とほとんどかわらない状態。
非常に濃厚で、そのままストレートで飲むのはためらわれるので、ほんのすこしだけ加水。コーン由来の強烈な穀物感と甘み、ライ由来のヘヴィな印象、そしてかなりの樽感があり、非常にビター。
ブラントンやジャック・ダニエルシングルバレルを飲んだときのような、複雑性よりも直球の力強い味わいが感じられます。
シングルバレルどころか樽から直出しという非常に贅沢な一杯。こころゆくまで堪能しました。
すでにこのイベントは終了しましたが、こうしたイベントは継続的に開催されるでしょうから、機会があればぜひ参加してみてください。
今後も富士御殿場蒸溜所の動きには目が離せません。