ニッカ会館レストラン「樽」とは
ニッカ会館レストラン「樽」とは、余市蒸溜所内にあるレストランです。余市やスコットランドにちなんだ珍しい料理が食べられます。
ニッカ会館レストラン「樽」について
ニッカ会館レストラン「樽」は、余市蒸溜所内にあります。余市蒸溜所のガイドコース内で最後に案内される無料試飲所の建物(ニッカ会館)の1階にあります。余市蒸溜所は一般に開放されているので、レストラン「樽」に食事するためだけに入ることも可能です。
私は2度、ニッカ会館レストラン「樽」に入ったのですが、そのたび並びました。名前と人数を受付票に書いて待ちます。待ったのは15分程度でした。待合エリアにはもはや伝説と化した竹鶴ノートのレプリカがおいてあったり、これまた名著の『ウイスキーと私』初版があったりと、ニッカウヰスキーファンであればまったく飽きません。
竹鶴ノートの中身については、『竹鶴政孝とウイスキー』にて復刻されていますが、竹鶴政孝の筆跡まで詳細に、かつ気軽に閲覧できるものはここにしか無いと思います。
そして装丁が凝った『ウイスキーと私』もあります。素晴らしい。
席に着くと、そっけないコップに対照的に綺麗なカトラリーボックスとメニュー表が迎えてくれます。
そして地方の喫茶店のランチメニューのように派手派手なメニュー表。
とにかく問題があるメニュー表で、
- シングルモルト余市がyoichiではなくYoiti(ヨイティ?)になっていたり、
- シングルカフェグレーンがなぜか「シングルモルト」として表記されていたり、
- そもそもフォントが統一されてなかったり全角と半角が入り混じっていたりと滅茶苦茶
という、本当に無数に問題があるメニュー表なのですが、それすらも「ニッカウヰスキーらしいなあ」愛おしく感じます。(自分でもどうかと思います)
初回の訪問で注文したのは名物のラムしゃぶ。
なんと、しゃぶしゃぶのダシに、一方では仁木ワイン、もう一方ではブラックニッカスペシャルがミックスされているという、非常に変わったメニュー。自分で作る以外に、こうした料理を楽しめるのは、ニッカ会館レストラン「樽」を除いて存在しないのではないでしょうか。
ラム肉は冷凍ですし、デザートの食べ合わせもいまいち(お茶がないのに、おはぎ)で、決して一級品の食事ではないのですが、この違和感が非日常感となって旅情を掻き立てる素晴らしいメニューだと思います。(皮肉ではありません。)
肝心のラムしゃぶは、なんというか、「おいしい」というより「うまい」といった味わいです。良いメニューなのは間違いないです。
さて、ラムしゃぶを食べた翌日にも訪問しているのですが、この時に食べたのがスコーン。
このスコーンは文句なしに美味しい。衝撃的に美味しかったです。サックリしていながらモッチリ、フンワリしていながらシッカリ。スコーンというものはこれまで何度か食べてきたことがありましたが、これまで食べてきたスコーンは何だったの、といったレベル。小樽のニッカバー「リタ」のマスターも「あそこのスコーン美味しいよねー」とおっしゃってました。
これにリンゴのジャムとブルーベリージャムを塗って食べるのですが、これまた素晴らしい。紅茶も最高に合います。
このニッカ会館レストラン「樽」、カフェ的なメニューはこのスコーンセットしかありませんが、カフェレストランとうたわれていますので、混んでいるときでなければカフェとしてゆっくり利用するのもありだと思います。
ニッカ会館レストラン「樽」のまとめ
ニッカ会館レストラン「樽」は、余市で気軽に旅情たっぷりの食事が楽しめる素晴らしいレストラン。とにかくスコーンがオススメ。余市蒸溜所に訪問されたさいは是非いってみてください!