ツインアルプス(Twin Alps)の特徴
日本の地ウイスキーの代表格、本坊酒造のブランド「マルスウイスキー」の一本。
「中央アルプス」と東方の「南アルプス」をイメージしたそうです。
ちなみにマルスウイスキー3&7でも述べましたが、このマルスウイスキーは、竹鶴政孝がヘーゼルバーン蒸溜所でウイスキーの作り方を克明に記録した『竹鶴ノート』を元に作られているブランドで、スコッチ直系の味わいが楽しめます。
ツインアルプス(Twin Alps)の味わい
ホワイトオークの樽香を効かせたとあって、かなり華やかな香り。
またバニラのような甘い香りも強く、香りや味わいの複雑さ、芳醇さは相当のものです。
木の印象がかなりあるので、気になる人にとっては「木樽の香りが強すぎる」という印象を持ってしまうかもしれません。
ピートは使用していないのか、燻製香やフェノール香はほぼないといっていいほど控えめ。
また度数は40度と比較的には一般的な数値で、39度で作られる3&7よりも力強さがあります。
ピリピリ感、スパイス感はそこそこ強めで、それに由来する若干の未成熟感があります。
香りはパーフェクトなのですが、
- ホワイトオークの樽香
- バニラのような甘い香り
という主張がハッキリしすぎていることと、(あるいはそれこそが「二つのアルプス」ということなのかもしれませんが、)口に含んだ時の荒々しさが印象に残ります。
美味しいのですが、味わいの一体感が損なわれているが故に、それを楽しめない人にとっては完成度が低いように感じるのでは、と思います。
何度もいいますが香りはパーフェクトだと思います。
ツインアルプス(Twin Alps)の総評
個人的な好みに関して言えば、マルスウイスキー3&7に軍配が上がりますが(安いし)、それでもこのクオリティが1500円前後で入手できるなら悪い買い物ではありません。
フェイマスグラウスや富士山麓が好きな人はきっと気にいると思います。
星4つ。オススメです!