ボウモア スモールバッチはボウモア蒸溜所で作られるノンビンテージ銘柄。アイラ・モルトに分類されます。
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カテゴリー: アイラ・モルト
アイラ・モルトとは
アイラ・モルトは、アイラ島で生産されるモルトウイスキーの総称。広義にはアイランズ・モルトにも分類される場合がありますが、一般的にはその個性の強さから、アイラ島のモルトウイスキーのみが別の分類になっています。
アイラ・モルトはピートを麦芽に焚き染める量が多いことが特徴の一つ。
知らない銘柄を飲んで「これは煙たいな」と感じるウイスキーの多くは、アイラ・モルトもしくはアイラ・モルトをキーモルトに使用したブレンデッド・ウイスキーといっても過言ではありません。
アイラ・モルトの原産地アイラ島について
アイラ・モルトが生産されるアイラ島は、ヘブリディーズ諸島の一部。緯度でいえばハイランドとローランドの中間地点に位置し、スコットランドの本島から西側にあるキャンベルタウンよりさらに西側に位置します。
ウイスキー生産の歴史はアイルランドの方が早いと言われていますが、そのアイルランドに地理的に近く、スコットランドのウイスキー産業地域の中でも古参です。
ゆえに、たとえばボウモアではモルトの30%、ラフロイグではモルトの100%全量を伝統的な製法であるフロアモルティングで精麦したり、麦芽の乾燥にピート香をふんだんに焚き染めたりなど、古来からの作り方を実践しています。
上記の特徴は、アイラ・モルトの特徴として語られるものですが、アイラ島特有の文化というより、英国近辺に見られるウイスキーの歴史における伝統文化で、アイラ島はその伝統文化を色濃く残しているだけ、といえるかもしれません。
アイラ・モルトの蒸溜所とその特徴
アイラ島の大きさは日本で言うところの淡路島や佐渡ヶ島とほとんど変わらない大きさで、蒸溜所は下記の8箇所しかありません。
- ボウモア(BOWMORE)
- ラフロイグ(LAPHROAIG)
- アードベッグ(Ardbeg)
- ラガヴーリン(Lagavulin)
- カリラ(Caol Ila)
- ブナハーブン(Bunnahabbain)
- ブルイックラディ(Bruichladdich)
- キルホーマン(kilchoman)
- ポートエレン(Port Ellen)※操業停止中、2016年現在はモルトスター(製麦業者)として稼働中
それぞれの蒸溜所にはユニークな特徴があります。
スコットランド本島に近い北東に位置するブナハーブンやカリラはブレンデッドウイスキーのキーモルトとして大量に使用され、生産量も多いです。
潮風をダイレクトに受ける南端の岬には4つの蒸溜所が並び、東からアードベッグ、ラガブーリン、ラフロイグ、ポートエレンで、いずれも強いピート香、フェノール値があります。アードベッグは中でも最もピート香が強く、ラフロイグはヨード臭が飛び抜けます。ラガブーリンはその煙たさから古くよりホワイトホースのキーモルトとして利用され、ポートエレンは製麦所としての規模を追求して今に至ります。
ちょうどアイラ島の中間地点に位置するボウモアは味わいも非常にバランスが取れており、アイラ・モルトの女王と呼ばれるほど完成度が高いと言われています。最後のブルイックラディはボウモアから海を挟んで北西に進んだ岬に位置する蒸溜所で、ピート香のレベルで複数の銘柄を出し、また古代品種の大麦を用いるなど、先進的な取り組みを行っています。また、ブルイックラディはアイラ島で唯一のボトリング設備を備えた蒸溜所であることも特徴のひとつです。
以下に、これまで記事にしたアイラ・モルトが一覧で表示されますので、ぜひウイスキー選びのご参考になさってください。
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