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【潮風と薫香】グレンスコシア キャンベルタウンハーバー

グレンスコシア キャンベルタウンハーバーは、キャンベルタウンのグレンスコシア蒸溜所のシングルモルト銘柄。バーボンのファーストフィルカスクのみで熟成されています。

グレンスコシア キャンベルタウンハーバーについて

グレンスコシアキャンベルタウンハーバーの表ラベル。紋章がエキゾチック。
グレンスコシアキャンベルタウンハーバーの表ラベル。紋章がエキゾチック。

キャンベルタウンといえば、アメリカ大陸への入り口として栄えた場所で、禁酒法以前は大変に栄えていました。

禁酒法時代に、キャンベルタウンを名乗るニセのウイスキーが横行して信頼性が下がり、一挙に凋落。

今となってはキャンベルタウンに残る蒸溜所は、スプリングバンク、グレンガイル、そしてグレンスコシアの3つだけになってしまいました。

またキャンベルタウンは、1919年以降、竹鶴政孝がイネス博士とともにウイスキーの研究を重ねたヘーゼルバーン蒸溜所があった町でもあり、ジャパニーズウイスキー飲みにとっては特別な場所ですね。

竹鶴ノートのレプリカでは垂涎ものの貴重な資料が多数。
写真はヘーゼルバーン蒸溜所。

さて、そんなキャンベルタウンにあるグレンスコシアは、オフィシャルボトルのリリースが少ないことでも知られ、なかなか日本では手に入ることがありませんでした。

そんななか入手できたのがこの「グレンスコシア キャンベルタウンハーバー」です。

すべて、バーボンバレルのファーストフィルカスクで熟成させてあり、比較的リッチな銘柄であると言えるでしょう。

グレンスコシア キャンベルタウンハーバーの香りと味わい

さて、このグレンスコシア キャンベルタウンハーバーをテイスティングしてみます。

グレンスコシアキャンベルタウンハーバーのボトルの装飾。
グレンスコシアキャンベルタウンハーバーのボトルの装飾。

香りはブリニーでスモーキー。箱に「Sea Splay & Gentle Smoke」と記載がありますが、まさにその通り。

ボウモアのような品のある潮風というより、海藻が打ち上げられた岩浜で感じる磯臭さというか、ラフロイグに近いヨード香があります。

もっとも近いのはお隣さんのスプリングバンクですね。燻製香と潮の香りが融合しています。ただし、奥からバーボンバレル由来のフルーティさ、バニラ香があるのはさすが。

味わいは非常にマイルド。刺激感がなく非常にスムースです。麦芽のもつ芳ばしい甘みが感じられるほど。心地よいビター感と口からふわっと広がる潮、燻製、バニラ、カカオ。

グレンスコシア キャンベルタウンハーバーのまとめ

スプリングバンク直系の出来。キャンベルタウンらしいスタイルというものが受け継がれているのかもしれませんね。バーボンのファーストフィルカスクが使われている分、スプリングバンクよりプレミアム感が出ているといえるでしょう。

数が少ないので見かけたら購入がおすすめです!

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