シングルモルト余市ウッディアンドバニラとは
シングルモルト余市ウッディアンドバニリックは、バニラ香が特徴の、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所限定のシングルモルトです。
シングルモルト余市ウッディアンドバニラについて
シングルモルト余市ウッディアンドバニラは、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所限定販売の銘柄で、基本的には他で飲むことはできません。
昨今の原酒不足による商品ラインナップ減少のなか、蒸溜所でバリエーションを生むために作られたノンエイジ銘柄と思われます。
余市蒸溜所限定シリーズは、他に
があり、このシングルモルト余市ウッディアンドバニラはシェリー香とそのスイートさを際立たせた銘柄です。
シングルモルト余市ウッディアンドバニラの香りと味わい
さて、そんなシングルモルト余市ウッディアンドバニラをテイスティングしたのは2016-09-24、余市蒸溜所内のウイスキー倶楽部にて。
度数は55パーセントと非常に高い。ノンエイジ銘柄で個性を出すためのひとつの手段なのでしょう。
香りは確かにウッディですが、未熟成感も強いです。バニラ香はほのかに香る程度。ヨードも感じます。甘い香りは木の甘さで、フルーツの甘さではないことが確かに感じられます。熟成の間、樽材のバニリンという物質が溶出すると言われていますが、おそらくその香りをフィーチャーしたものでしょう。
味わいは確かにウッディ。リニューアル前の富士山麓に近い部分もあります。口に入れた直後にふんわりとバニラ香。
全体に荒々しく、フロムザバレルのようなスムース感はほぼ皆無。そういうスムースさを志向した銘柄ではありませんから、当然といえば当然なのでしょうが。かなりビリビリ感もあります。
シングルモルト余市ウッディアンドバニラの総評
シングルモルト余市ウッディアンドバニラは、「バニラ香、樽香のするウイスキーが飲みたい」という人にはあまり向かず、むしろ余市が大好きでたまらない人が飲むものだと思います。バニラ感のある銘柄なら、リニューアルされた富士山麓樽熟原酒50°などがおすすめです。
初心者にオススメできる銘柄ではありませんが、おもしろい銘柄であることは確かです。余市蒸溜所に行かれたらぜひ試してみてください!