ティーリングは、アイルランドのダブリンで作られるシングルモルト銘柄。1782年に既に存在していた蒸溜所の名称を借り、「復活」したものです。
ティーリング蒸溜所について
ティーリング蒸溜所は、ダブリンに位置する蒸溜所。アイリッシュ・ウイスキー復活の立役者、ジョン・ティーリングの息子達が管理運営しています。
ジョン・ティーリングは、ハーバード大学でアイリッシュ・ウイスキーのマーケティングの失敗について研究しており、じっさいにアイリッシュ・ウイスキーの復活を成し遂げています。
古くはクーリー蒸溜所にて、ビーム社(現ビームサントリー社)による同蒸溜所買収ののちはグレートノーザンディスティラリーにて、グレーン・ウイスキーを作り続けてきました。
アイルランド各地にグレーン・ウイスキーを供給することで、アイルランドのクラフト蒸溜所の隆盛をサポートしているのですね。
さて、そんなジョン・ティーリング氏の息子達が2015年5月にダブリンにオープンしたのがティーリング蒸溜所です。
じつはダブリンには1782年に「別の」ジョン・ティーリングという人物が蒸溜所を運営していた記録があり、それに則った名前で蒸溜所を作ったことになります。
ですからティーリング蒸溜所は再オープンしているわけですね。その意図を込めて不死鳥がボトルにデザインされているのでしょう。ダブリンとアイルランドのウイスキーの運命を一挙に代表する気概が感じられます。
今後はティーリング・ウイスキーという名で作られるウイスキーは、ここで作られるのでしょう。
逆にいうと、それまではクーリーまたはグレートノーザンディスティラリーで蒸溜されていた原酒が使われていたことが想像されます。
ティーリングの香りと味わい
非常にライトでクリーミー。はなやかな香り。ウッディだが、味わいにエグミはなく、むしろ柑橘系の爽やかさが印象的です。
口にふくむと弱い刺激があるものの、驚くほどの甘さを感じます。ハスク感もありません。3回蒸溜ゆえのクリーンな作りが味わいにクリーンな影響を与えているのかもしれません。
ビター感も非常に控えめ。樽由来(恐らくバーボンバレル主体)の甘さとウッディな香りを最大限に出し、かつクリーンな作りを目指しているように見受けられます。
非常にマイルドなので、スイスイと飲めてしまします。
ティーリングのまとめ
キルベガンは、上等のウイスキーと比べると見劣りする部分はありますが、小さい特殊なスチルが生み出す個性が強烈に残っており、クラフト感のある非常に楽しいウイスキーです。
ぜひ一度飲んでみてほしい銘柄。おすすめです!