グレンモーレンジィ・ネクタードール(GLENMORANGIE NECTAR D’OR)とは
グレンモーレンジィ・ネクタードール(GLENMORANGIE NECTAR D’OR)とは、ハイランド・モルトに分類されるスコッチウイスキーです。ソーテルヌワインの樽で熟成させた気品のある味わいが特徴です。
グレンモーレンジィ・ネクタードール(GLENMORANGIE NECTAR D’OR)について
グレンモーレンジィ・ネクタードール(GLENMORANGIE NECTAR D’OR)は、さまざまな界隈にて、とにかく評価の高いシングルモルトグレンモーレンジィが出すソーテルヌワイン樽熟成の銘柄です。
10年熟成させたグレンモーレンジィ・オリジナルをさらに、貴腐ワインとして知られるソーテルヌワインを熟成させた樽で二年追加熟成して作られています。
このように、10年熟成させたグレンモーレンジィ・オリジナルをベースに、特徴を持った樽で二年間熟成させるのがグレンモーレンジィのラインナップの特徴で、このグレンモーレンジィ・ネクタードールのほか、
- グレンモーレンジィ・ラサンタ
- グレンモーレンジィ・キンタルバン
- グレンモーレンジィ・ミルション(ミルションはまた特殊な熟成をさせているようですので別途ご説明)
といった銘柄でも、使う樽が違うだけで、基本的には同様の作り方で樽出ししています。
グレンモーレンジィ・ネクタードール(GLENMORANGIE NECTAR D’OR)の香りと味わい
そもそもソーテルヌワインとは、フランスのAOCワインに数えられるもので、セミヨン種、ソーヴィニヨン種を用いた貴腐ワインで、非常に甘口であることが特徴。
貴腐ワインとは、カビによって水分量が減るなどして良い意味で変質したブドウを用いた甘口ワインで、ソーテルヌ以外にはトカイワインなどが知られています。
カビによって水分を減らす、という製法は日本のカツオブシにも見られます。もっとも、カツオブシの場合は煮たりカビを複数回つけたりと人工的な工法が何度も加わるところは異なります。
カツオブシ同様に、カビが出す酵素が水分量を減らす以上の効果を出しているのではと思います。日本酒の麹も、カビの酵素を利用してデンプンを糖化しているわけですから、そういう意味では、貴腐ワインとは、日本にも通じるところが多いワインと言えるかもしれません。
さて、そうした貴腐ワインのひとつであるソーテルヌワインを熟成させた樽でカスクフィニッシュにしたのがグレンモーレンジィ・ネクタードールですが、やはり色味にも違いがあるようです。グラスを並べた上の写真の手前から4つ目のグラスが該当ですが、やはり少し金色がかっているように感じます。
香りと味わい。全体に蜂蜜のニュアンスがあります。レモン、クリーム、バニラ。刺激感は若干瑠葉異様に感じます。
グレンモーレンジィ・ネクタードール(GLENMORANGIE NECTAR D’OR)の総評
柑橘と蜂蜜、クリームのまったりとした甘い香りが印象的。通常のグレンモーレンジィ・オリジナルも凄まじいクオリティですが、こちらも素晴らしい逸品です。オススメ!