ニッカ カフェモルトのボトル。無骨なボトルに品質本位の心意気を感じます。

【カフェ式】ニッカ カフェモルト

カフェモルトは、ニッカのモルトウイスキー銘柄。連続式蒸留機タイプのカフェ式蒸留器で作られる珍しいモルトウイスキーです。

カフェモルトについて

ニッカ カフェモルトのボトル。無骨なボトルに品質本位の心意気を感じます。
ニッカ カフェモルトのボトル。無骨なボトルに品質本位の心意気を感じます。

カフェモルトは宮城峡蒸溜所のカフェ式蒸溜器で作られます。同じようなコンセプトの銘柄で、いまは終売となったモルトクラブ、オールモルトなどがありますが、おそらくこれらの上位銘柄としての位置付けとも捉えられるのでしょう。

オールモルトはシェリー樽由来のスイートな香りが特徴でしたが、このカフェモルトは麦芽由来の香味がより強く、ココアやコーヒー、カラメルといったビターな香味が強くたち、どちらかというと原料由来のうまさが出た正統派の一本といえるかもしれません。

販売開始はカフェグレーンに少し遅れて2013年、これも欧州で先立って販売されました。

2017年にはインターナショナルスピリッツチャレンジのグレーンウイスキー部門(モルトウイスキー部門でないのは、原料はモルトですが蒸溜器が連続式蒸留機のためと思われる)で最高賞を獲得しており、筆者が何を申し上げるまでもなく最高の品質であることは間違いありません。

カフェモルトの香りと味わい

カフェグレーンをも上回る、バランスが良くさらにそれぞれのパラメータが圧倒的に強い、非常にパワフルな香り。

特に際立つのはココアやコーヒーのようなビター感、そして強い果実香、バニラ、クリームのような脂肪様の甘い香り。

思うに、酢酸イソアミルやカプロン酸エチルなど、いわゆる吟醸香が強くでている感があります。

スコッチの王道を踏襲するニッカウヰスキーの製品でありながら、どこか非常に日本的でオリエンタルな味わいを感じるのは、このほのかに隠れる吟醸香に秘密があるのかもしれません。

味わいも当然文句なし。カフェグレーンよりクローブのようなスパイス感が上がり、ビター感、奥深くなった甘みが印象的。スムースでピターで飽きないうまさがあります。

カフェモルトのまとめ

さすがの世界一になった銘柄。圧倒的なうまさ。フロム・ザ・バレルに通ずる安定感を感じます。

連続式蒸留機のモルトなので変化球的な位置付けですが、新ジャンルとして定着していくかもしれませんね。

圧倒的におすすめです!

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