竹鶴政孝自伝『ウイスキーと私』について
『ウイスキーと私』は、竹鶴政孝の自伝。自身の口から語られた証言であって、資料的価値が非常に高く、数多くのウイスキー関連書で参考文献として挙げられている一冊です。
竹鶴政孝が1934年にサントリー社から独立し、北海道余市にて創業したウイスキー製造会社。
ニッカウヰスキーは、もとは大日本果汁という名称でした。これは、ウイスキーの貯蔵期間三年の間を余市特産のリンゴジュースで食いつなぐためにジュースやゼリー等を販売していたためです。
山崎蒸溜所に続き日本第二のウイスキー蒸溜所にあたる余市蒸溜所を建造し、ピートの効いたスコッチ直系の味わいを作り出しました。
一方でサントリー社に比べるとマーケティング志向というよりはプロダクト志向で、本物を作れば売れるという考えで、品質本位のウイスキー作りを続けています。
それゆえ、原酒率が0~5%程度の三級ウイスキー市場への参入への遅れや、本格ウイスキーの売れ行きが良くない時にウイスキー原酒を同業者に販売するなどの手練手管を尽くし、なんとか事業を継続していくことになります。
しかし、ウイスキーの品質はもちろんのこと、圧倒的に素晴らしいセンスの広告やマーケティング手法によって大成功したサントリー社に比べて厳しい経営状態であることには間違いありません。最終的には、大株主である加賀正太郎による株の売却によってアサヒビール配下になります。
余市蒸溜所の後には、カフェスチルの導入、宮城峡蒸溜所の設立など、幅広く展開。余市と宮城峡のモルトウイスキーをヴァッティングしたピュアモルト・ウイスキーの傑作、「竹鶴」を売り出しています。
2014年には、竹鶴政孝とその妻リタの半生を描いた「マッサン」がNHKの朝ドラマで放映され、さらに人気が高まりました。原酒不足に陥り、余市と宮城峡のスタンダード銘柄は原酒の年齢制限がないノンエイジ銘柄になっています。
『ウイスキーと私』は、竹鶴政孝の自伝。自身の口から語られた証言であって、資料的価値が非常に高く、数多くのウイスキー関連書で参考文献として挙げられている一冊です。
リタ・タケツルとは、スコットランドに生まれた女性でありながら日本人の竹鶴政孝に嫁入りし、名実ともに日本における本格ウイスキーの誕生を支えた、ジャパニーズ・ウイスキーの歴史を語る上で外せない重要人物のひとりです。
フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)とは、ニッカウヰスキーが擁するブレンデッド・ウイスキーの銘柄の一つ。51.4度とカスクストレングスレベルの度数で、樽出しに近い味わいが身上。数多くの賞を受賞している。
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ニッカのチョコレートは、宮城峡蒸溜所(ニッカウイスキー仙台工場)で販売されるチョコレート。ウイスキー、ブランデー、アップルワインを練り込んでいるのが特徴。
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シングルモルト宮城峡とは宮城峡蒸溜所(ニッカウヰスキー仙台工場)で作られるシングルモルト。ローランド・タイプのモルトを目指して作られているのが特徴です。
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宮城峡蒸溜所とはニッカウヰスキー所有の蒸溜所の一つ。ローランド・タイプのモルト原酒、旧式の連続式蒸溜機であるカフェ式蒸溜器を用いた原酒製造が特徴。
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ニッカのアップルワイン(NIKKA APPLE WINE)は、ニッカウヰスキーが製造する、リンゴを材料とする酒精強化ワイン。
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竹鶴ピュアモルト(竹鶴 PURE MALT)とは、ニッカのブレンデッド・モルト・ウイスキー。
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スーパーニッカ(Super Nikka)とは、ニッカの上位ブレンデッド・ウイスキー。
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