オズボーン・ペドロヒメネス・1827

【極甘口】オズボーン・ペドロヒメネス・1827

オズボーン・ペドロヒメネス・1827とは

オズボーン・ペドロヒメネス・1827とは、極甘口のシェリー酒です。

オズボーン・ペドロヒメネス・1827について

オズボーン・ペドロヒメネス・1827
オズボーン・ペドロヒメネス・1827

オズボーン・ペドロヒメネス・1827は、極甘口のシェリー酒です。甘口のシェリー酒を作るさいに使われるペドロヒメネス種のブドウで仕込まれています。

ウイスキーブログなのになぜシェリー酒の紹介を?と思ってらっしゃる方に説明すると、実はウイスキーはシェリーを詰めた樽で熟成させることがあるのです。というより、19世紀にウイスキーの樽熟成が始まったさいは、シェリーの空樽によって熟成させていたと考えられますから、当時はウイスキーといえばシェリー樽でした。

ここでいうシェリー樽とは、スペインのヘレス地方で作られたシェリーをイングランドに輸送させるときに使われた樽のことを指しています。2016年現在は、シェリーを樽のまま輸出することが法律で禁じられたため、イングランドに流入するシェリー樽が減少し、シェリー樽熟成のウイスキーは相対的に高級品になってきています。

オズボーン・ペドロヒメネス・1827の背面ラベル。酸味料も入っている。
オズボーン・ペドロヒメネス・1827の背面ラベル。酸味料も入っている。

こうした背景から、現在はスペインのヘレス地方のボデガ(醸造所)で、シェリーを「ウイスキー樽として輸出するために(!)」ある程度の時間、樽に詰めて、その樽を輸出する形態をとっています。これを「樽のシーズニング」と呼ぶのですが、シーズニングに使われたシェリーは樽の匂いが付きすぎてシェリーとしてはとても飲める代物ではなくなるので、蒸留され酒精強化用のスピリッツに変わります。

シェリーの中にはフィノやオロロソ、アモンティリャード、モスカテルなど様々な種類があるのですが、その中でもねっとりとして極甘口の種類が「ペドロヒメネス」です。近年では、このペドロヒメネスのシェリー樽で熟成させた「PXカスク」を出すウイスキー蒸溜所も出てきています。(たとえばラフロイグPXカスクなどが知られています。)

オズボーン・ペドロヒメネス・1827の香りと味わい

ヨーロピアンな紋章がボトルに刻印されています。
ヨーロピアンな紋章がボトルに刻印されています。

さて、前置きが長くなりましたが、そうしたペドロヒメネスの中でも入手しやすいオズボーン・ペドロヒメネス・1827をテイスティングしてみました。

まずは香りから。レーズン様の非常に濃厚な香り。山崎やグレンドロナックに通ずるスイートさです。酒を飲まない人向けにわかりやすくいうと、マルセイバターサンドの香りに非常に近いです。あれも香りを立たせるためにブランデーが入ってますからね。(シェリーは酒精強化ワインなので、平たく言うとワインとブランデーをブレンドしている)

味わい。普通のワインだと思って飲むと非常にねっとり。糖度が非常に高く、まったりこってりしている。舌触りがあっさりしているのに、不思議な感覚です。やはりデザートワインです。レーズンで酒を作ったらこうなるんだろうなあ、といった具合です。

なぜか、黒蜜、あんこのような和菓子のニュアンスもあります。意外と信玄餅風にお菓子に使うと美味しいかもしれません。正直、かなり人を選びます。

オズボーン・ペドロヒメネス・1827の総評

オズボーン・ペドロヒメネス・1827は、相当に人を選びますが、一風変わったデザートワイン。ウイスキーのことをより深く知るには避けて通れないのがシェリー酒ですが、中でも相当にエッジが効いた逸品。家に一本あると、食生活が豊かになるのは間違いありません。おすすめ!

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