アードベッグ(ARDBEG)の特徴
スモーキーかつピーティなウイスキーを生み出すアイラ島の蒸溜所の中でも最右翼のウイスキー。アードベグとも。とにかく煙たい。
アイラ島には8つの蒸溜所があり、南に行くほどスモーキーさとピーティさが尖り、北に行くほどまとまってくる傾向があります。
たとえばアイラ島のちょうど真ん中あたりに位置するボウモアは、やはりその中間的な味わいで、アイラモルトの中でもっともバランスがとれたウイスキーです。
アイラ島の南部には4つの蒸溜所があり、西から
の順に並んでおり、最も東に位置します。
アードベッグはなかでも極端なほどの個性派で、とにかくとにかく煙たい。
煙たさの由来はもちろんピート(泥炭)です。このピートをどこまで焚き込むかで煙たさが変わってくるわけですが、それは「フィノ」という単位で呼ばれます。おそらくフェノールの語源を同じくしています。
例えばシングルモルトの代表格の1つ「マッカラン」では1ppm、アイラ島の「カリラ」「ラフロイグ」「ラガブーリン」では35ppm、そしてこのアードベッグでは55ppmになります。単純に言うとマッカランの55倍煙たいということになります。
アードベッグ(ARDBEG)の味わい
個性の豊かさが際立ちます。味わいの重たさ、複雑さでは群を抜くバランタインのキーモルトとしても利用されているのがすごく納得いきます。(ちなみに、おとなりの蒸溜所ラガブーリンは昔からホワイトホースのキーモルトとして大活躍しています。)
ピーティというとまずは煙たさを連想しますが、潮っぽさも相当のもの。
ストレートで飲むと、煙を液化したような強烈な味わいと海のような潮の香りの奥に、ちょっとした甘さも感じられます。
やはり特に香りを楽しむウイスキーなので、割って飲むのはもったいないかなと思います。
アードベッグ(ARDBEG)の総評
好き嫌いが分かれるウイスキーだと思いますが、ボウモアやラフロイグが好きな方ならきっと気にいると思います。
星5つ。オススメです!