フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)とは
フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)とは、ニッカウヰスキーが擁するブレンデッド・ウイスキーの銘柄の一つ。51.4度とカスクストレングスレベルの度数で、樽出しに近い味わいが身上。数多くの賞を受賞している。
フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)について
フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)とは、ニッカウヰスキーが擁するブレンデッド・ウイスキーの銘柄の一つ。51.4度とカスクストレングスレベルの度数で、樽出しそのままに近い味わいが身上とされており、インターナショナルスピリッツチャレンジ2015など、数多くの賞を受賞しています。
写真と、また私が実際にテイスティングしてるのは「樽出し51度」と書かれたラベルのウイスキーで、宮城峡蒸溜所などでおみやげ品として限定発売されているものです。
ラベルの左上に「NIKKA WHISKY FROM THE BARREL」とあることから、フロム・ザ・バレルと同様のものとして、テイスティングした内容を下記に記録いたします。
フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)の香りと味わい
まず香りから。度数が高いため、香り立ちは強めですが、ブレンデッド・ウイスキーなのでカスクストレングスのシングルモルトに比べると若干控えめになります。
青りんご、洋なし、チョコレート、花の蜜、バニラ、レーズン、チーズ。スモーキさーはほぼ感じられず。ほのかな甘い香りから、カフェグレーンを使っていると思われます。
身も蓋もない表現ですが、ウイスキーの樽の貯蔵庫(ウェアハウス)に足を踏み入れたさいの芳しいエンジェルズシェアの香りが、ほぼイコールです。多様な原酒と樽により生まれる凄まじく芳醇な香りが包む貯蔵庫の空間を痛烈に思い出す香りです。
テイスティンググラスで香りを開かせて、グラスの中の香りを嗅ぐと、気持ちがすうっと落ち着きます。ずっと香りを嗅ぎたいので飲むのがもったいないと思うほどです。
口当たりは非常になめらかで、甘さの印象が非常に強い。これはアルコール度数の高さが影響していると思われます。
甘さのあとは、若干粒立ちしたブリニーさ。カフェグレーンの配合か、ヴァッティング後の再熟成(=ダブルマリッジ)ゆえか、十分な樽熟成感があり、度数の割に非常にマイルド。40度前後の一般的なブレンデッド・ウイスキーに比べても非常に飲みやすいです。
モルト原酒は何が使われているのか明らかにされていませんが、ニッカ配下の
などが使われていると思います。
フロム・ザ・バレル(FROM THE BARREL)の総評
総評として、2~3000円/700ml級(フロム・ザ・バレルは500mlで2600円ほど)ブレンデッド・ウイスキーの中でも、最高レベルのお酒の一つであると断言できます。またこのフロム・ザ・バレルは、小さいため在庫管理上有利なのか、通販の方が店頭よりも安く購入できる場合がある、珍しい銘柄です。
とにかくおすすめです!